ダニの種類と健康被害

人間の生活との深く関っているダニは、数万種が存在しており、ダニの影響でもたらされる病気も数多く存在します。家庭に生息する主なダニは、チリダニ、ツメダニ、コナダニ、イエダニ、顔ダニなどがいます。チリダニは、寝具やカーペットの細かい部分など、ほこりがたまりやすい場所に大量に発生することもあります。現代の厄介な病気、気管支喘息やアレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患を引き起こす元になるのが、このチリダニの糞や師骸の破片なのです。ツメダニは、室内では比較的数が少ないダニですが、ツメダニに刺されると、刺された時はあまり気づきませんが、その後1~2日もすると赤く腫れてかゆくなる症状がでます。コナダニは、様々な食品や、畳などに発生するダニです。人間に特別な害があるわけではないコナダニですが、白い粉のような感じで、壁や畳を覆いつくすようにうごめいて、思わずぞっとする様子ではあります。イエダニは、ネズミに寄生してその血を吸うダニですが、ネズミが死んだりして吸う相手がいなくなると、人間の血を吸うこともあるのです。イエダニに刺されると、すぐに痒くなり、赤くただれてかゆみが続き、跡が残ります。顔ダニは、成人の約98%に寄生しているダニで、皮脂腺や毛根などに寄生しています。顔ダニは、人間の特に顔に寄生しているためにそう呼ばれるようになったのですが、それというのも人間の皮脂腺が顔にとくに発達しているからです。顔ダニの数さえ増えなければ特に問題はないのですが、洗顔などの手抜きをしたりすると繁殖しやすくなり、肌トラブルの元になるのです。

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