働き蜂がビーポーレン(蜂花粉)と花の蜜を自らの体内で合成して分泌したもの、これをロイヤルゼリーといいます。ロイヤルゼリーは本来女王蜂の主食なのです。ロイヤルゼリーは日本語では王乳と記されたりもします。ミツバチの社会は多数の働き蜂・女王蜂・雄蜂の3種類のミツバチから成り立っています。その中で、まず働き蜂が集めた花粉を、若い働き蜂が食べて腸の中で吸収します。ロイヤルゼリーは、この花の蜜を自らの体内で合成して頭部にある下咽頭腺から分泌された物質を指します。女王蜂は一生涯このロイヤルゼリーを集中的に食べ続けることで、働き蜂の2~3倍の体に育ちます。その驚異的な産卵能力を持つ女王蜂は、1日1500個もの卵を産むといいます。このロイヤルゼリーの栄養で、女王蜂は働き蜂の寿命の40倍、約2ヶ月に対して4年以上も行き続けることができるのです。このロイヤルゼリーが驚異的な力を持っていると世界的に脚光を浴びたのは、1954年のことでした。それは当時のローマ教皇、ピウス十二世が老衰で危篤状態というときにおきたのです。その医師団のひとりがロイヤルゼリーをローマ教皇に投与して、驚くべき回復がなされたということです。