「コーヒーダイエット」ということばを最近耳にすることがあります。あのコーヒーダイエットとは、本当に効果が出るものなのでしょうか。コーヒーに含まれているカフェインは、体内の脂肪を分解してそれを血液中に送り込む働きを持っています。カフェインを摂ることにより交感神経が活性化されると、ノルアドレナリンが分泌されて、それが褐色脂肪細胞を刺激することになるのです。それにより、リパーゼという物質が生成され、蓄積された脂肪が分解されて脂肪酸として血中に放出されるという仕組みです。カフェインのこの働きを利用してダイエットに生かすというのが「コーヒーダイエット」なのです。ただし、コーヒーの効能は脂肪をつきにくくするということに限られています。飲み続けるうちに痩せる、という代物ではありません。コーヒーを利用して上手に脂肪の燃焼を促し、体を少しでも太りにくくしていこうというのが、コーヒーダイエットの方法です。今までずっと行ってきた運動でも、カフェインの力が働くと、ダイエットの効果はより大きくなると期待してもいいでしょう。ウォーキングのような軽い有酸素運動とコーヒーダイエットを一緒に行えば、脂肪の燃焼はさらにアップして、効率よくダイエットを実現できるでしょう。コーヒーは手ごろな価格で手に入る身近な飲み物ですので、チャレンジしやすいダイエット方法といえます。