脂肪が固まってできた病気に、脂肪腫というものがあります。つまり脂肪腫とは、皮下脂肪や筋肉の間にある脂肪組織が、変化してできものになることでできる脂肪の塊なのです。この脂肪腫という病気はそれほど珍しい病気でもなく、顔にできる場合は、おでこにできることがあります。ほかにも腕や肩、背中などといったところに脂肪の塊としてできやすいようです。脂肪腫は大きくなってから気がつくことが多いようですが、細菌感染することはあまりなく、普通は痛みなども生じません。ただこの脂肪の塊、脂肪腫はほとんどが良性ですが、ごくまれに悪性の脂肪肉腫が発生することもあります。そのため必ず病理検査を必要とします。治療としては、脂肪腫はほとんどが良性であるため、経過観察だけで手術しないことが多いようです。ただ放置した場合、少しずつ大きくなるということもあるということです。もし脂肪の塊が大きくなって目立つようであれば、やはり手術する方がいいかもしれません。今は内視鏡で小さく切開して脂肪腫をとることができ、比較的簡単に取れるようです。やはり体の中になにかしら脂肪の塊があると感じられるようであれば、一応調べてみるようにするべきでしょう。